2025-10-10

東北大発スタートアップNanoFrontier、　仙台市の海外展開を目指すスタートアップ向け伴走支援プログラム「STEP for SEED」に採択

海外展開支援に採択

NanoFrontier株式会社（本社：宮城県仙台市、代表取締役：井上誠也）は、仙台市が推進する海外展開伴走支援「仙台・東北エクスパンションプログラム（略称：STEP）」のSTEP for SEEDコースに採択されました。シンガポールを起点とした東南アジア市場での事業仮説の検証・展開を、専門家の伴走と現地ネットワークを通じて集中的に推進します。

背景と目的

NanoFrontierは、東北大学発の独自改良「再沈殿法」による有機材料の高分散ナノ粒子化を中核技術とし、以下の複数領域で応用展開しています。

AIデータセンター向け冷却液性能の高度化
水中微量汚染物質のリアルタイム検出
次世代蓄電池材料

東南アジアではデータセンター需要の拡大や環境・エネルギー分野の社会課題解決ニーズが高まっており、当社技術の国際的な実装機会が広がっています。本事業によるシンガポール派遣を最大限活用し、製品・ソリューションの現地適応（ローカライズ）とパートナー連携を加速し、商用化に直結する検証機会の創出を図ります。

プログラムを通じて取り組むこと

本プログラムの支援を活用し、以下のテーマを中心に事業化ステップを前進させます。

AIデータセンター向け冷却液の高度化：ナノ粒子分散による熱伝達特性の向上と信頼性評価の現地実施
環境センシング：水環境の微量汚染物質検出ソリューションの適合性検証とユースケース開拓
エネルギー材料：有機ナノ粒子材料の応用可能性に関する共同検討・プロトタイピング

渡航前の市場・商習慣インサイト整理から、シンガポール／東南アジアの現地での面談・視察・英語ピッチの磨き上げまでを一気通貫で行い、MOU締結や共同研究・実証につながる成果の創出を目指します。

パートナー募集

東南アジアでの事業化を見据え、以下の領域での共同検証・共創パートナーを募集しています。関心をお持ちの企業・機関の皆さまはお気軽にお問い合わせください。

データセンター／ラックベンダー／冷却液メーカー：既存冷却液へのナノ粒子分散適用、実機評価、共同実証
水環境・インフラ事業者／大学・研究機関：水質センシングのフィールド実証、共同研究
エネルギー・蓄電池関連企業：有機ナノ粒子材料の適用検討、試作評価

会社概要

会社名： NanoFrontier株式会社
代表者： 代表取締役　井上誠也
所在地： 宮城県仙台市青葉区片平2-1-1 東北大学産学連携先端材料研究開発センター215号室
設立： 2025年4月7日
事業内容：

有機ナノ粒子化技術を用いた試薬品・機能性材料の研究開発、製造および販売
有機ナノ粒子の製造受託および関連技術の提供
有機ナノ粒子化技術分野における技術ライセンスの供与および技術コンサルティング

公式サイト： https://nanofrontier.jp